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「やっぱり熱があるじゃないか!!なぜ黙ってた?」
「言うことでもねぇだろ。」
「・・・・・のか?」
「テマリ?」
よく見るとテマリの体が僅かに震えている。
「私じゃ頼りないのか?」
「ケホ・・・そうじゃなくて、俺はただ・・・その・・・心配をかけたくなくてぐっ・・・ケホッゲホ・・・。」
シカマルは咳き込み目尻に涙を溜める。
「・・・・馬鹿。」
「!!」
ふと、目尻に柔らかい物が触れる感触がした。
「なっ///」
されたことに理解するのが少し時間がかかった。
「どうした、顔が赤いぞ。」
「なっ、お前の・・・せぃ///」
やっと、自分の気持ちが分かった。私はシカマルのことが『好き』だ。
「何笑ってんだよ!」
「別に笑ってないぞ。」
「中々帰って来ねぇから心配して見にきたら、何か楽しそうじゃんテマリ。」
「あぁ、すまないカンクロウ・・・シカマルに手を貸してやってくれ、風邪をひいてる。」
「おいおい、木の葉の忍は病人も任務に出すのかよ?」
カンクロウは苦笑いを浮かべシカマルの肩を担ぐ。
「いや、なんつ~か自業自得なんだよな・・・・(薬の副作用のせいなんだよな)」
だからあの薬は飲むなって言ったじゃん!とカンクロウが小声で耳打ちしてくる。好きで飲んだ訳じゃあないんだけどな・・・・あの状況だと飲むしかないだろ・・・。
「悪ぃ~。」
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