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「…………で、どうなったんだ?」
「え?あ、うん。えーと、『はっ?マジで?マジなのかい、由紀ちゃん?』って聞いてきたの」
あんの親父は何処ぞの若者口調で……。
「普通に私は答えたんだけどね」
「あぁ、それが正解だ。で、その後は?」
まだまだ俺の聞きたい事は尽きそうにない。
「とりあえず、一家揃ってどっか行っちゃった事を伝えたんだけど……」
「無駄に驚いてたろ?面白いほどに」
懐かしき我が家に久々の帰宅!にテンションは上がりっぱなしだったろうに。悲しい事よ。
「うん。本当に漫画みたいなリアクションとってた。まぁその後は私のとこに招いて、話とか聞いた訳よ」
人んちの親父を無警戒で家に上げるとは……。凄いのか?危ないのか?よく分かんないぞ……。
「一人暮らしだったから特に支障は無かったけど」
東はいったん話をそこで止めた。
なぜなら……
「ご飯にしよっか?
フフ、そのお腹の調子だと空腹なんでしょ?」
「…………うん」
不覚にも腹の音が鳴ってしまったのだ。
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