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父さんはどうやら俺に気遣って欲しかったようだ。
とゆうか、構って欲しかったの方が適するな。
だがしかし、そこで構うほど俺は甘くない。
「「…………」」
お互い黙ったまま廊下を戻る。
「ありゃ、もう戻って来ちゃったの?」
東に使役され父さんを呼びに行ったものの、あのおふざけ以外何も無かったので大した時間は経たなかった。
「あぁ。部屋に行く前に捕まえたからな。特に苦労は無かったぜ」
「そうそう、ちょーと驚かそうと思ってたらさキョウに怒られちった」
怒ったというか、威嚇しただけですが。
「ふふ、もう少し待ってね」
まるで母親のように調理を進める彼女。
その姿を見て心の中が少し暖かくなったような気がした。
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