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私は式神。
陰陽師に遣われる式神。
私と陰陽師はある時、恐山に妖怪退治に行った。
私と陰陽師は無事に妖怪は倒したけど、力を使い果たした陰陽師は帰り道で妖怪に襲われて死んでしまった。
私はその妖怪を殺したけど、その後にどうすればいいのか分からなくなった。
今までは陰陽師に遣われて妖怪を殺すだけの日々だったから、主が死んだ私はとうすればいいのか全く分からなかった。
とりあえず、私は恐山を下りた。
下りた後、どれくらい歩いたか分からない。
なにを求めているのかも分からずに、森の中をずっと歩いた。
どれぐらい森が続いているかも分からない。
ときは妖怪が私を式神と見破って襲い掛かってきた。
だけど私の陰陽師は強く、私も強力な霊力を以て創られたからよほど強い妖怪でなければやられるどころか、苦戦もしなかった。
私は数え切れないくらいの妖怪を殺した。
だけど不思議と、人には会わなかった。
気配があるとすれば妖怪。
私は、私の陰陽師が死んだせいで世界中の人間が死んでしまったと思った。
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