第1話‐契約‐

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「ただいま~唯っ!」 「お帰りなさ…い」 リビングに入って来る前から陽気に喋る母、暁は立ち上がる。リビングに入って来た母に近づく。 「あら、唯の彼氏ですか?」 「限りなく近いです。すみませんが左肩見せてもらって宜しいでしょうかっ?」 「お母さん見せてあげて…」 暁はお母さんの左肩のあざを見ると不気味に微笑み、私に向かって手招きした。 「良く見とけ唯!」 暁はあざに手を当てる。 ――ジュシュウウウゥゥ 何かが焼ける音がする。母さんは声をあげない、何が起こっているのか分からない様子だった。 「ほぅ…Bランクの【黒き刻印】かっ!」 あざが消え、朝みたいな変な紋章が出てきた。朝とは色が違く、黒かった。 「何よ………これ?」
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