60人が本棚に入れています
本棚に追加
「ただいま~唯っ!」
「お帰りなさ…い」
リビングに入って来る前から陽気に喋る母、暁は立ち上がる。リビングに入って来た母に近づく。
「あら、唯の彼氏ですか?」
「限りなく近いです。すみませんが左肩見せてもらって宜しいでしょうかっ?」
「お母さん見せてあげて…」
暁はお母さんの左肩のあざを見ると不気味に微笑み、私に向かって手招きした。
「良く見とけ唯!」
暁はあざに手を当てる。
――ジュシュウウウゥゥ
何かが焼ける音がする。母さんは声をあげない、何が起こっているのか分からない様子だった。
「ほぅ…Bランクの【黒き刻印】かっ!」
あざが消え、朝みたいな変な紋章が出てきた。朝とは色が違く、黒かった。
「何よ………これ?」
最初のコメントを投稿しよう!