60人が本棚に入れています
本棚に追加
母親にはリビングに残ってもらい、私と暁は私の部屋で話している。
「あんたらの父親は俺と同じ死神だよ……【黒き刻印】が何よりもの証拠だ!」
「えっ!?嘘でしょ…お父さんが……そんなのありえないでしょ?!」
「ハハッ…だから人間は面白い。幸福な事は自分だと信じ、不幸な事は自分だと信じない」
私は涙をこぼしながら、暁の胸倉を両手で力いっぱい掴んだ。
「いいか唯!ありえない事なんてありえない!!それが真実であり、現実だ!」
私の体から力が抜け、崩れ落ちて行った。私の涙が落ち、床が濡れて行く。
お父さん……お父さん………お父さん…………お父さん……………お父さんの大ッ嫌い!
最初のコメントを投稿しよう!