第1話‐契約‐

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「いや、絶対ではない。同調する前に初弾で倒せば行ける!…が【大鎌】じゃ、まず無理だ!」 「シンクロって?何よ、教えて暁」 「簡単に説明する。契約してない今のレベルが10だとすると、もし契約すると100になる。同調している時は100以上で、同調率が高いほど強くなる。【黒き刻印】の場合…最高で200になる」 私はベッドに腰を掛けた。暁も壁に寄り掛かり、腕を組んでいる。 契約するしかないんだよね……そうすればお母さんを救える。けど……………。 「いいか…決して甘い覚悟で契約しようと思うなよ…そうすれば唯の母は助かるが、死神達の争いに参加するんだ!」 暁はそう言うと部屋を出て行き、階段を下りる足音がした。また、私は俯いてしまった。
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