第1話‐契約‐

17/22
前へ
/161ページ
次へ
私は部屋を出て、下に向かった。階段を一段一段ゆっくり下りて行った。 私は暁と契約してお母さんを助ける。そして、全てを受け入れる。 リビングに行くと暁はソファーに座っていて、暁とお母さんはコーヒーを飲みながら、楽しく話していた。 「暁……契約しよ」 「あぁ…。すみませんお母様、ちょっと唯に呼ばれましたので……」 「はいはい。若いのっていいわよねぇ~!」 私と暁は階段を上り、私の部屋に入った。 入ると鍵を閉め、暁の方を向いて目を閉じた。 「ちょっと待て!奴に連絡しないとキスしても契約は無効になる…」 暁はズボンの左ポケットから携帯を取り出し、誰かに電話を掛けた。 「今から契約する。俺の専属ペット"うに~"を呼んでくれ!」 電話を切り、ポケットにしまった瞬間。空中に白くて丸い生物が現れた。
/161ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加