第1話‐契約‐

18/22
前へ
/161ページ
次へ
「よっ!うに~」 「うにゅ~。ご主人さま~契約リングですぅ~」 暁はうに~の前に手を置くとリングが、暁の手の少し上に現れ、暁の手に落ちた。 「唯、これ……右手の人差し指にはめろ!」 暁から受け取り、言われた通りにする。すると、暁に両肩をがっしり掴まれた。 「うに~、唯、行くぞ」 私は咄嗟に目を閉じた。唇に触れる暖かく柔らかいモノ、初めてのキス。 そのキスは予想以上に長く、予想以上に優しかった。 「契約成立ですぅ~。ではでは~…帰りますぃ~」 一瞬にしてうに~は消えた。
/161ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加