第1話‐契約‐

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暁言わく、動体視力良すぎて、人間の行動なんて、止まるっているぐらい遅く感じられるらしい。 「おせーよっ!」 「かはっ!」 腹に一撃を喰らわす。そのチャラ男は吹っ飛び、壁に勢い良く当たる。 「がっ!」 隣に居るチャラ男に逃げる隙間を与えず、まわし蹴りを頭に当て、また壁に当たりぴくぴくしている。 「はっ!流石…暁さん。死神界では有名人だったね!僕すら知っているよ」 私はその男の言っている意味が分からず混乱している。 「さて、君みたいな強すぎる人は契約しない限り『死神の鎌(デスサイズ)』を出せないから私の方が有利かな……」 男の右手の人差し指にしているリングが光り出した。 握っていた拳を突き出し、開くと何やら変な紋章的なモノが浮かび上がり、その中から黒く大きな鎌出てきた。
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