第1話‐契約‐

7/22
前へ
/161ページ
次へ
「ねぇ…もぅ止めてあげなよ……暁」 声は震えて、俺の豹変ぶりに驚きを隠せていない。 「いや、こいつだけは…」 暁は男の胸に開いている手を当て、押す。すると、手が段々…男の胸に入っていく。 「あ゙…あ゙…あ゙あ゙……あ゙……………」 男から手を離すと暁は少し水色の塊を握っている、男の体は崩れていき、砂になった。 「魂いただきます」 ――ジュル 暁はそれをよだれを垂らしながら、一口で飲み込んだ。 「わっ……ああああ暁。おおお願い、ゆ、ゆる許して」
/161ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加