第1話‐契約‐

8/22
前へ
/161ページ
次へ
「許す許す。まずは落ち着いてくれ、荷物でも何でも持つから……あ゙~、俺は何したんだよ」 いつもの馬鹿で優しい暁に戻り、私は少しだけど心を落ち着かせることが出来た。 暁はポケットから私の大好物の飴を出して、それを私の手に置いた。 「ふぅ~……リングでも探すかっ」 暁は男が砂になった所に行き、その砂を漁り中からリングを見付け出した。 私は暁から貰った飴を舐めた。 そういえば暁…背中の傷、大丈夫なのかな? 「暁…………背中…大丈夫?」 「あぁ!それより唯こそ、落ち着いたか?」 「うっ…うん」 「なら、今から話す事は嘘だと思っていいから…全てを聞いてくれ」
/161ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加