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「許す許す。まずは落ち着いてくれ、荷物でも何でも持つから……あ゙~、俺は何したんだよ」
いつもの馬鹿で優しい暁に戻り、私は少しだけど心を落ち着かせることが出来た。
暁はポケットから私の大好物の飴を出して、それを私の手に置いた。
「ふぅ~……リングでも探すかっ」
暁は男が砂になった所に行き、その砂を漁り中からリングを見付け出した。
私は暁から貰った飴を舐めた。
そういえば暁…背中の傷、大丈夫なのかな?
「暁…………背中…大丈夫?」
「あぁ!それより唯こそ、落ち着いたか?」
「うっ…うん」
「なら、今から話す事は嘘だと思っていいから…全てを聞いてくれ」
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