おむかえようせい

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大阪から上京し、入学を果たした大学 高校までの友人は、近所に同じタイミングで上京して来た奴らが3人 2人は別にの学校に通い 同大学内にいる友人は1人だけになっていた 友人と講義がかぶらない時、人見知りをする俺は必然的にキャンパス内を1人でブラブラ そんな中、友人が紹介してくれたのがこの男 赤西 仁 友人は元々はコチラ(東京)の人間で、大阪の高校には親の仕事の都合で通う事になったらしい で、その高校に通う以前からの友人であったのがこの仁だったらしい あまりにも大学内の人間と馴染めない俺に、ある日その友人が紹介してきた 何故か仁だったのかと聞いてみると 「講義がほとんど一緒だから? 俺と亮ちゃんじゃ、半分以上が別講義だからね 仁はおバカだけど良い奴だよ だから仲良くねー?」 と、アイドル顔負けのキラキラの笑顔で 「俺、次講義入ってるから バイバイセコー」 …光の粒子を振りまきながら去っていった 実は俺も人見知りなのだが、仁も人見知り 呆然としている俺の横では、友人が立ち去った後ろ姿を恨めしげに睨みつつ、こちらを見てはキョロキョロと目を泳がせていた
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