2024人が本棚に入れています
本棚に追加
二人は肩を並べて廊下を歩いていた
二人並んでいても十分な広さがある、手を広げて歩いたってぶつかりはしないだろう
「ねぇねぇ、その箱なに?なーにっ?」
儚は七瀬のもつ箱が気になって仕方ない
歩きながらも七瀬のまわりをうろつき箱を奪おうとする
二人の身長差はおよそ30センチ
どうしても箱を渡したくないなら箱を持つ手を挙げればいいけど…
「俺が左手に通すもの」
「……」
七瀬の言葉に儚は思わず笑ってしまう
「ははっ、あー、わかった、そうだね、お父様今日はつけてなかったもんねっ」
その一言で中身を把握したらしく、箱を一瞥したあと大人しく七瀬の横につく
「今後の予定っていうものは…部屋についてから聞かせてくれる?」
どうやらすぐに知りたい様子
「それならっ歩く…そっ、速度?を速めようかなって」
最初のコメントを投稿しよう!