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「や、逆に速度を緩めれば…部屋につく頃には話し終えてる」
緩めると、儚に合わせて歩いてる七瀬には歩幅的に辛いものがあるが、儚は今すぐに知りたいのでそんなことは気にせず速度をおとす。
「あのジジィ、よく儚を大人しく帰したな、今日は一日中抱くと思っていたのに」
「?なんでっ、ねぇ、なーんでー」
「……明日下見に行ってそのまま寮に入るから、しばらくココに戻って来なくていいからだ」
しばらく、しばらく、いつかは戻ってくる
けどしばらくはいなくていい。
「ふふっ、なーんか今の言葉でやっとガッコいけるんだーって…じっ、実感?したよっ」
「目的は学校に通うことなんかじゃない…夢を叶えて儚、出来るだけはやくな」
七瀬が言い終えると同時に、儚の部屋についた
「おやすみ、なな君いい夢を見てね、あっ、今の言葉のお返事は……頑張るよっ!」
パタリとしまるドア
七瀬はそれを見届けるとその場を後にした。
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