君に恋してしまいました

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「そうだよ、陽太くん。」 陽太は笑ってそう言うと、葉月の目の前にちょこんと、しゃがみこんだ。 この春のクラス替えで同じクラスになったクラスメート。 「篠田なにしてんの?」 「傘もってないし、暗いし、怖いからバス停まで辿り着けなかったんです」 「はは、俺なんてバス乗りそこねちゃったよー 7時以降バス少ねぇんだよなー」 そう言って彼は少し私を見上げる。 いや、ちょっと待ってください、陽太くん! その上目遣いは死にます。 反則です! 葉月はアタフタとしながら若干不自然に視線を反らせた。
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