私は気付いてしまいます

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じっとりと雨の湿気が肌を撫でる。 頬杖をつく机さえもベタベタしていて。 これでもかというほどバシャバシャと雨の降る窓の外を私は見ていた。 『次、篠田、22ページ』 名前を呼ばれて、ハッとする。 まずい、ぼーっとしてた。 渋々立って、意味はわからない英文をツラツラと棒読みする。
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