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 二階の窓から見える、少し寂れた駅のホーム。  それがオレの世界のすべてだった。  オレは自分の部屋から一歩も出ることはなかったし、オレの同居人は無口なヤツで、たまにオレの方を見て何か言いたげにまばたきして見せたり、小さくため息をつく他にはオレと交流したりはしなかったから、オレはいつも窓から駅のホームを眺めて過ごした。
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