68人が本棚に入れています
本棚に追加
気付かれてた…っ!?
「オレが嫌いになったのか」
「ち、違うよ!」
「じゃ何でだよ、どうしてオレと目を合わさない。どうしてオレと帰らない」
「おれっちは……おれっちは悟が好きなの!」
「旭」
「気持ち悪いでしょ?こんな事言いたくないから悟と一緒に居たくなかったのに……どーしておれっちを追いかけちゃうかな。」
「旭」
「ハハッ…サトシのバカ…」
ああ、終わっちゃう。悟と過ごした日々が終わっちゃう。
抱かれた腕から離れて悟の目を見ると見開いてて…。
おれっちに絶望しちゃってるのかな。
「アハハアハ…アハハ…ほんと、おれっちってバカだよね…」
自嘲気味に笑えば涙も出てくる、生理的な涙なのか、それとも違った意味での涙なのか。
ああ、高校が行き辛くなっちゃう。
“友達”のままなら寮の部屋が一緒になっても、気まずくならないで済んだかもしれないのに。
最初のコメントを投稿しよう!