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稜が現世に戻ってきてから随分と時間が経って…稜は二年前みたいに皆の記憶を改竄して“何事も無かった”ように桜高校に通ってる。
「稜サマー!コッチむいてー!」
「熱烈な声援ありがとうございます、お嬢様方」
『キャー!!』
「すげぇ…な、瀧末の奴」
「ハハハ……」
ただ二年前と違うのは桜高校のカリスマ的存在で、アイドルみたいな女の子達からの声援の多さ。
振り向けばキャー、声を掛けられればキャー、笑えばキャー、スポーツしてればキャー……完璧に学校内のアイドルだ。
「稜…」
「ん?どうした、尚輝」
「何で…僕を抱いてるの?」
因みに今の状況は生徒会に置いてあるソファーに僕が最初に腰掛けていたのに稜は気にせず僕を膝の上に座らせて、後ろから抱かれている。
「もうそろそろ我慢の限界、って言えば早いか?」
「えっ……ぁっ」
そう耳元で囁かれれば僕の体はソファーに寝かせられて稜が跨っている状況になってしまって、少しだけ見詰め合ったと思ったら深くキスをされる。
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