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ヘンゼルとグレーテルは耳が少し大きいままのお母さんに、今日もお父さんと一緒に森に行くようにと命じられました。
「森に行って迷って…ゲフン遊んでらっしゃい」
天才的に嘘が下手です。
今度こそ絶対に捨てられる、とヘンゼルはとても慌てています。
正反対に心底面倒くさそうなを顔するグレーテル。
そんなグレーテルを見て、お母さんは
「あら グレーテル、お父さんと一緒に遊ぶんだからもっと楽しそうな顔しなさい❤」
とかわいくウィンク。耳がデカい上、少しお年を召されているので(30代後半)かわいくは無いです。
全く。
「………」
グレーテルは表情を変えずに、全身の毛穴にバードスキン、もとい鳥肌をたてました。
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