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二人は、汗くさい魔女の家を飛び出し、森を歩いています。
このころには、既にヘンゼルはピンピンしていました。
「それにしてもすげーなこの杖。あんなに死にかけてた兄貴を一瞬で元気にしたんだもんな」
グレーテルは腰に差した杖を軽く叩きながら言いました。もちろん、あのお姉さんからかっぱらってきたものです。
言い忘れてましたが、あの杖、『魔法初心者でも安心ビギナーズロッド定価6000Ｇ』なので、普通の少女(？)であるグレーテルでも魔法が使えます。
実際にあったら欲しいなー。
「ねぇから。現実見ろ」
失礼だなグレーテル！
現実見てるぞ…多分……
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