序章

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しばらくその状態が続き、はてどうしたものかとXが考えていた時、クロノアが動きを見せた。 人が睡眠中に必ずとる行動、寝返りてある。 寝返りをうったことでXはベットに引きづりこまれ、クロノアが上、Xは下とするある意味興味深い体勢が形成された。 そしてタイミングよく開かれる部屋のドア。 そこには初老で白髪の、そしてこの基地を監督するシャリーが、この状況に目を赤く染め、まだ浅いしわを寄せ集め仁王立ちをしていた。 シャリーの殺気で目を覚ましたクロノアは何事かと辺りを見回す。 刹那、シャリーと目があう。 ドスの利いたシャリーの声が響く。 「何か言うことはあるか、クロノア、シャル。」 しかし、クロノアはと言うとただ寝ていただけなのでもちろん返答は… 「いえ、特に何も。」 しかしこの状況でその答えは正解にほど遠いものであった。 よって、結果は… クロノアの敗退である。
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