序章

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あれから30分後、会議室ではクロノアの紹介が行われている。もちろん、司会をしているのはシャリーである。 「先の戦闘で我々は戦力の差を見せつけられた。いや、数の差と言ったところか。」 今、会議室には和気あいあいといった空気は流れていない。皆が気を引き締めシャリーの言葉に耳を傾けている。 「そこで、今回このダージリン基地に一人の男を雇った。まだ若いが腕は確かだ。」 そこで皆の視線がクロノアへと向けられた。 「どうも。本日よりこちらでお世話になることになりましたクロノア・フロンティスです。」 それだけ言うとクロノアは黙り込み、再びシャリーが語り始めた。 「今日、諸君をここに集めたのはこいつを紹介するためだ。これからの訓練、任務についてはこいつを加えた形になる。よろしく頼む。以上だ。」 そう言うとシャリーは会議室を出て言った。
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