序章

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会議は終わったようだが、クロノアはどうしていいのかわからず暫くぼーっとしていた。 と、ふいに後ろから声がかかった。 「さっきはごめんね。まさか、あんなことになるとは思わなかったよ。」 栗色の髪をした、クラリアとは真逆の落ち着いた様子の女性が話しかけてきた。 「まさかベットに引きずり込まれるとはね。あっ、私シャル・ルナティエって言うの。シャルって呼んで。職種は検問警備員。検問通る時に会ったでしょ?」 そういえばとクロノアはここに来る前に通った検問を思いだす。 「ラジオ好きなんですか?」 とクロノアは質問をした。 どうやらクロノアの中でラジオの印象が強かったらしい。 「うん、大好き。あのラジオは特別なの。」 にこっと笑いながら話すシャルはとても魅力的だった。
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