序章

17/22
前へ
/92ページ
次へ
そして話題は明日の飛行訓練へとずれた。 ここ、ダージリンでは戦闘員の数は少ないものの、比較的戦果を出しているらしかった。 クロノアはそんな場所へとやってきたのだ。 興味がないはずはなかった。 「離陸後、まずオレたちが始めるのは乱戦だ。」 白髪、短髪で、程よい筋肉質の彼、ナクルが口を開いた。 「まずは個々の力を引き上げるというのがシェリーのやり方なんだ。」 もちろん、とさらに付け加える。 「チームワークを軽視している訳じゃない。むしろそっちを重点においているな。」 簡単な説明をすると、個々の力を引き上げた上でチームワークをとることで、屈強な陣をひくことができるらしい。 「ま、詳しくは明日の訓練で実際に感じ取ればいい。」 そう言ってナルクはそろそろ部屋に戻ると言い、席を立った。
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加