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クラリアに空いていると言われたスペース、格納庫の出入り口から見て右側にバイクを停めたクロノアは、次に宿舎へ向かった。
宿舎は格納庫の裏側に位置している。鉄筋3階建ての建造物で、外壁はクリーム色に塗られていた。
出入り口をくぐると目の前には階段があり、左右に向かって廊下が延びていた。
クロノアは先程シャリーにもらった紙を見る。
部屋番号301。これがクロノアの部屋になるであろう番号らしかった。普通ならば3階にある01番目の部屋、ということなので、取り敢えず階段を上り始めた。
3階建ての建造物なので必然的に3階は最上階となる。
階段を上りきると同時に、優しい風が吹き抜けた。目線を階段から前方へと移すと窓が口を開けていた。
そこからは夕日が地平線に沈む間際の光景が映しだされ、思わずクロノアは息をのんだ。
「綺麗なもんだな。戦時中だって言うのに。」
そうぽつりと呟いた声は、窓から吹き込む風に飲み込まれ散った。
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