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そんな有紀ちゃんにずっと見とれていたら、弁当を食べ終えたのか、大吾がニヤニヤしながら僕のことを観察しだした。
龍「な、何かついてる?」
大「ちげーよ。龍治、お前また朝倉のこと見てただろう。鼻の下伸びてるぞ。」
龍「いいだろ見る位。別に付き纏ってる訳ではないんだから。」
鼻の下なんて絶対に伸びてない!・・・と思う。
大「考えてみろよ。見られてる方にしてみん、『うぁ、またあのメガネ見て来るんだけど、マジでキモい。』とか思われてるかもよ。」
・・・・・・orz
僕って自分でも分かっていたつもりだけどそんなに"気持ち悪い"んだ。
山田龍治、此処に散る。十五歳の梅雨のこと。
大「おーい、大丈夫か?戻ってこーい。」
そう言って大吾は僕の頭をパチパチ叩き始めた。
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