プロローグ

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放課後の校舎裏 十五くらいの少年が三人、腰をおろしてひそひそ話をしていた。 「これは高いからな、絶対にこぼすんじゃねぇぞ」 「ああ」 「言われなくたって」 一人がニヤニヤと笑みをこぼしながら、ゆっくりとコップに紫色の液体を注いだ。 「気化する前に素早く飲めよ!」 そう言われて、髪を逆立てた少年は、コップを持ち上げ、そして口に運んだ。
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