彼等と世界の関わり

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「―――残念だけど僕は遠慮させてもらうよ」 「―――え?」 おお・・・・・。 二人とも同じタイミングで固まったぞ・・・・・。 ちょっと嫉妬しちゃうね。「どっどういうことだよ!?」 進が身を乗り出して叫ぶ。顔が怖い。 「桂太は殺されたんだぞ!?友達だろ!?」 『殺された』に『友達』ね・・・・・。 「そう、桂太は殺されたんだ。だからこそだよ」 「・・・・・お前、怖いのか?友達の敵討ちよりも自分の身の安全の方が大切なのかよ!?」 うーん・・・・・。 説明が足りないか・・・・・。 「桂太は殺された、そこが大切なんだよ」 「・・・・・だから、怖いんだろう?」 ・・・・・おっと。 まずい、進がいらついてる・・・・・。 友達思いなのはいいんだけど短気なのが玉に傷なんだよね・・・・・。 「桂太は殺された、そして犯人はまだ捕まっていない」 二人ともわけが分からないという顔をしている。 当然だろう、だからその犯人を捕まえようと言っているんだからね。 「この『犯人がまだ誰か分からない』というのがネックなんだよ。」 犯人が分からないということは敵が分からないということ。
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