彼等と世界の関わり

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「デウス・エクス・マキナっていうのは機械仕掛けの神っていう意味よ」 夜夏は得意そうに話始めた。 何かを誰かに話せるのが嬉しいらしい。 「この前世界は誰かが書いた物語かもしれないというのは話したでしょう?」 デートの時の話か。 「ああ、それと何の関係が?」 「デウス・エクス・マキナっていうのは物語を強引に変える、もしくは進める神なのよ。だから、この物語に出てきてもおかしくはないってわけ」 ・・・・・どうしようかなぁ。 付き合うのはもっと真剣に考えたほうがいいかもしれない・・・・・。 「・・・・・それで?」 とりあえず話しを最後まで聞いてみよう。 「だから、貴方が今動かなくても動くべき時になったら嫌でも動かなくちゃいけなくなるってことよ。これはこの世界にいる限り脱け出すことのできないルールみたいなものよ」 夜夏の瞳からは僕をからかうような感じは受けない。・・・・・やべぇ、本気だよ、こいつ・・・・・。 本気で僕が動くと思ってやがる。 僕は曖昧に笑って誤魔化すしかなかった。 僕が動かないことは、僕が一番理解している・・・・・。 この世に有り得ないことは腐るほどあるんだ・・・・・。
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