29人が本棚に入れています
本棚に追加
/73ページ
「じゃあできればここで話してください。もうすぐ予鈴も鳴りますし」
詞卦羽が僕の上から退きながら言う。
やっと解放された僕は起き上がって制服をパタパタとはたく。
なんだか妙な雰囲気だなぁ・・・・・。
僕は今朝のことを思い出して嫌な予感を抱いた。
―――まさか、ね。
「・・・・・」
先生はゆっくりと僕ら一人一人と視線を合わせる。
「・・・・・落ち着いて聞けよ?今朝、昴が―――
―――死体で発見された
―――他殺体だそうだ」
―――嫌な予感ほど当たると言ったのは誰だったか。僕は心の中でそいつにラリアットをキメた。
最初のコメントを投稿しよう!