絶望

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しかし7年後。私が13歳のとき、衝撃の事実を知ってしまった。 「お父さん、お母さん。落ち着いて聞いて下さい」 「はい」 「杏ちゃんはもう長くありません」 「えっ!」 お母さんが泣きだした。 「どうにかならないんですか!!」 お父さんが怒鳴る。 矢田先生は渋い顔をした。 「手術をすれば治る可能性もあります。ただ・・・」 「ただ?」 「大変難しい手術です。成功する確率はとても低い。失敗すると命の保証はできません。」 「そんな・・・」 私は、偶然その会話を聞いてしまった。 私は絶望に陥った。
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