決行§快§

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時間はすでに7時30分を回っていた。 「こんな時間にまだ会社はやってるの?」 美奈子が修司に聞く もっともだ。行ってみて帰っていたら笑い話にもなりゃしない。 だが修司は左の眉を上げて 「大丈夫。その辺は抜かりないよ。裁判があった後だからマスコミやらが大変で最近は二人ともずっと会社の中で暮らしてるみたいだから。」 へぇ~。そりゃご苦労様。と呟いて美奈子は窓の外を見ている。いるいないだけ分かれば良かったのか途中で興味がなくなったようだ。 少し修司が機嫌を悪くしたと思うのをよそに目的地に到着。大信金融ビルから700m離れたマンションだ。 美奈子が降りて手を振るのを横目に見ながら車は大信金融ビルへ向かい直ぐに着いた。 俺はバンを降り、バンが離れるのを聞きながらビルに入る。 時間は8時を回っているだけあって社員は少ないがちらほらと人影が見える。
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