決行§美奈子§
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スコープを覗き込む美奈子の周りを熱気と湿気が包む。 滲む汗にはもう慣れてしまい気にもしなかった。 腕に着けている時計が静かに時が過ぎるのをチクチクと告げている。 そんな音に耳を傾けているとき耳に 「良いぞ」 と快の声が響いた。 もう一度スコープを覗き直し右手の人差し指に力を少しずつかける。
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