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プシュッ とゆう音とともにサプレッサーを付けた銃口から弾丸が滑るように放たれる。
放たれた弾丸はビルとビルの間を抜け大信ビルの8階の窓を丸い穴を開けながら突き進む。
そのままふんぞり返って座る永の後頭部にめり込みそのまま額へと抜け永の前の机に鮮血が飛び散る。その瞬間に永は力なくだらりと前にゆっくりと倒れ込む。
それを見届けた後遅れて薬莢(やっきょう)の落ちる心地よい金属音が響き嗅ぎ慣れた火薬の焼ける香りが美奈子の鼻をつつく。
まだ銃口から硝煙が立ち上っている中直ぐに美奈子は狙撃銃をバラす。
ケースに狙撃銃と薬莢を詰めて漆黒の闇に背を向けて歩き出した。
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