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「もうすぐだね」
震える手を抑えながら
ひとり心でつぶやいて
君のいない世界への
トビラを目の前に
無理矢理に笑顔を作ってみる
ここに辿り着くまでに
いろんなトビラがあったけど
自分で開く事ができなかった
トビラは無いから
きっと大丈夫だと信じてる
だけど本当は
このトビラだけは
自動ドアだったらいいのにな
なんて
正直思ったりしてる
今までたくさんの
素敵な贈り物をありがとう
君からの最後のプレゼントは
きっと
このトビラを開く勇気の無い僕に
そっと添えられた
優しい手
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