<青龍秘文録>青龍日記

尾行

私の学校には、課題テストテストと表して、夏休み直後に３日間テストがある。

学校側からしたら、夏休み中に怠けて学力を落としてないか調べているのだろうが、私たち生徒に取ってはいい迷惑である。
まあ、早く帰ってゲーム出来るので私は困って無いが(勉強しろよ)

何だかかんだやってるうちにテストも終わり、翌日には結果が張り出される。

私達の結果はと言うと
音は相変わらず主席である。
私は、勉強してない割には中の上と言った好成績を誇っている。褒めてくれ。
舞はと言うと…
放課後、先生に呼ばれる事が確定した。慰めてやってくれ。

さて、問題は彼だ。
同じ日、同じテストを受けたにも関わらずテストの返却が無かったのである。

授業が終わった後、先生に聞いてみた。
｢それは…なんだ、あれだ。まだ点付けて無いんだ。｣
と、なんとも歯切れのわるく、しどろもどろした回答がきた。
やはり何か隠している。
詮索したいのは山々だが、次の授業の教室が遠いので、泣く泣くその場を離れた。