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或はずの物が消えていたからだ。
私はベッドの下やタンスの裏、部屋中を探しまくった。
しかし、あとかたもなく消えていた。
誰か泥棒でも入ってぬすんだんだろうか?
私は窓を確かめた、鍵はあいていた。
しかし閉めたかどうかは覚えてない。
私は窓を開けた。
外は凄まじい嵐だ。
遠くから聞こえてくる風の音は、まるで悪魔の咆哮のように聞こえる。
何を思ったのか、私は突然笑いだした。
風が部屋中に吹き荒れシーツやカーテンを巻き上げる。電気が突然停電した。
その中で稲光が私の笑う姿を不気味に映し出した。
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