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~~♪~♪♪
殺風景な部屋に着メロが響く。
『ん・・・朝か・・・眠ぃ・・・』
ベッドの中から伸びた手は、ワラジムシのように枕元を這い回っている。
その手が今だ鳴り続ける携帯に触れ、若干の操作ミスを経てタイマーを消した。
やがてモゾモゾとベッドから体を這い出し、ふらつく足取りで洗面所へ向かう。
いつも変わらぬ、朝の風景。
西岡 佑(にしおか たすく)はその日もいつもと同じ時間に目を覚ました。
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