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長老のもとを発ってから3時間が過ぎようとしていた。
「…かなり歩いたな」
「ホントだね。セツナ疲れてない?」
「あぁ、大丈夫だ。…ところで、お前がなんでここにいるんだ!?」
なぜか当たり前のように側を飛んでいるのだ。
「お前は村の妖精で旅する必要ないだろ?」
「だってセツナは命の恩人だし、それに…」
「それに?」
「好きな人の側にいたいじゃん☆」
「んな!!」
あまりに不意な言葉に言葉が出なかった。
「ななな、何言ってんだ、冗談は程々にしろよな!」
「はーい♪」
「冗談かよ!!」
怒る俺をよそに無邪気に笑っているリアナ。こうしていると、あいつとのやり取りを思い出す。
「あいつ何してんのかな…」
無論寝ている時間なのだが。
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