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ですが、
目的地に、だんだん、だんだん、と近づくにつれて、
彼と友人の心の中は、期待と不安が膨らんでいくんです。
だからといって、今更引き返すわけにもいかない。
彼らをそれを胸に抱えつつ、向かっていくんです。
″ブ~~~~ン″
そのまま上がっていくと、道路の右脇に案内看板が見えてきた。
そこには平和の滝と書かれていたんです。
どうやら着いたらしい。
車はそのまま駐車場へと向かっていく。
すると友人の目に、あるものが映った。
『なんだ?なんであんなもんが…ここに?』
そこには何かを祀ってる祠の他に、
墓石らしきもんがあったんです。
目前には駐車場への案内看板、そうそう、他にも使われなくなった、札幌市営のバス停もあるんだ。
彼は不思議そうに思う友人をよそに、
そのまま駐車場へと入っていくんです。
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