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二人は、出ていった。これで邪魔物は消えた。
モモタロスは、
いよいよリュウタロスと二人きりになり、余計に苛立ってきた。
「モモタロス。昨日、モモタロスに無茶かけてゴメン。」
「……。知るか…。」
たぶん許しているのであろう。自分の気持ちを素直に言えない彼ならなおさらそうだ。
「ねぇ。モモタロス。」
「あぁん?」
モモタロスが、顔を上げた瞬間をリュウタロスは見逃さなかった。
いきなり、モモタロスの口に舌を入れてきて、次第に絡め始めた。
「………。」
いきなり、舌を絡まされたモモタロスは、
ただ、言葉を失った。
「僕の勝ち」
と、笑うリュウタロスは不気味だった。
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