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車に乗り込んだアタシは心の中にポッカリと穴があいてしまったようだった。
何であんな言い方…っていうか、いつものかいセンパイじゃなかった。
冷たくされて、カラオケ中に仲良くしてたかおるくんたちにヤキモチやいたのかなってわずかな期待と、真夜中に1人帰され怒りと、海に行く!!と、まで言ったアタシに、普通に道を教えてきたかいセンパイへの絶望と…。
いろんな気持ちがいりまじってもはや放心状態だった。
本気で海へ向かってやろうかと思ったけど、身の危険を感じたからやめといた。
悲しくてか、涙がでた。
楽しかったはずのかいセンパイとの時間が一気に凍り付くなんて…その時TELがなった!
かいセンパイだった。
やっぱり心配してくれたんだとナミダガオに一瞬笑顔が見えた。が、しかしこの後、TELに出たことを、とことん後悔することになるのである。
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