32人が本棚に入れています
本棚に追加
/49ページ
「はい…。」
「俺だけど」
うそじゃなかった、来た。
ガチャ
扉を開けるとロンTとジャージに着替えたかいセンパイが立っていた。
「入っていい?」
「う、うん。どうぞ。」
奥にはオカちゃんがいてまだ慣れない彼女はちょっとかしこまっていた。
「あれ?お前ら飲んでねーの?」
「うん、だって明日早いし」
そういうと、たわいもない話を初めて30分くらいたったとこで、
「じゃあ、俺寝るわ」
と出てった。
何だったんだろうと思いながらもアタシのベットに残った彼の座った後の温もりに温かさを感じていた。
次の日の朝も早朝から研修があり、適当に参加しながら修了時間を迎えた。お昼になり、
「じゃあね!」
とみんなと別れた。
りかセンパイとアタシは車に乗り込み話をしていると、りかセンパイが走りながら、
「あのさ、あたし変な感があるんだよね。だからわかっちゃったかも。」
「えっ、何が?」
「かいと何かあったでしょ?」
「えっ!何で!」
「なんか感じたんだよね。この二人なんかあるって」
この人には隠せないと思った。
「じつは…」
およその話をすると、
「よし!海でも行くか!」りかセンパイはそう一言言ってアタシを九十九里へと連れてってくれた。
こうしてこの先アタシのかいセンパイ人生の支えとなってくれるネーサンがアラワレタのである。
最初のコメントを投稿しよう!