0人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
真っ赤な空の下、
真っ黒く日焼けした私達。
校門に向かって猛ダッシュをしていた。
『ヤバイ!!!まぢ間に合わんっちゃ!!!!』
『ホンマ急がんとヤバイで!!!』
私達は口々に叫びながら走ってた。
下校時刻を過ぎて校門を出ると、チェックをつけられ罰則があるのだ。
下校チャイムが鳴り響く中、
私達が大騒ぎしながら校門を走り抜けた。
なんともギリギリセーフだ。
『間に合ったね~綺歌ちゃん』
隣で肩で息をしてるのは
【渚(ナギサ)】
同じ部活で小学校からの友達だ。
階段でへばってるのは
【あかり】と【美香(ミカ)】
こちらも同じ部活の友達。
私の部活は少人数の為、男女混合になっている。
女子は私を含めて四人だけ。
毎日、汗だくになりながら励まし合って頑張る戦友だ。
『あ~まぢ暑いわ~
制服が汗ダラダラやし!!!』
私は制服の開襟シャツをパタパタした。
9月と言えど、まだ暑い。
部活以外で走るのは最悪だ。
『お前らまたギリギリセーフかっちゃ★』
気づくと少し離れた所でニヤニヤしてる奴らがいる。
同じ部活の男達だ。
最初のコメントを投稿しよう!