聖状霊

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落ち着いてから 辿り着いた春子ちゃんのお墓 まだ新しい花とお線香の燃え粕 毎日来てるようでした。 「両親に何を伝えたいの?」 私は手紙をお墓に置いておこうと思ってましたが、春子ちゃんは 「もうすぐ」 一言呟きました。 無言のまま10分程立っていると 春子ちゃんの両親は来ました。 事情を説明しおわると春子ちゃんは私に初めて語ってくれました。 「お母さん、お父さんごめんなさい」 春子ちゃんの声はとても穏やかで、私は春子ちゃんの言葉通りに話しました。 「私はお母さん達を悲しませた事ずっと謝りたかった、あとね私の事大事にしてくれてありがとう。またお母さんとお父さんの娘に産まれるまではお別れです。でもまた会えるから泣かないでね。私は幸せでした。じゃあまた今度ね」 春子ちゃんが話し終わるとお父さんもお母さんも泣きながら 「春子はずっと俺たちの娘だ、もう少し待ってろ」 お父さんの言葉を聞いて安心したのかすーっと消えていきました。 春子ちゃんの最後の言葉を届けられて良かったです。
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