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聞こうと意識はしていないのだが
静まり返っている
部屋に
多香子の電話の声が響く
「名前がですね
須藤拓海さん
男性
22歳です。
住所は....
」
住所
電話番号と
個人情報が
露わになる
あかね(へぇ~
東京のひとだったんだ)
「ふたりめの方の名前がですね
品川あかねさん
女性」
あかねの情報を
伝えていた
「あかねさん!
住所教えていただいていいですか?」
その場にあった
メモ帳に
住所をなぐり書きした
と
あかねの目に入ったのは
生年月日
あかね(一日違いじゃん
一年と...一日)
多香子「すみませんでした
いきなり..住所きいてしまって」
その声で
我にかえるあかねだった
あかね「いぇいえ
あたしの字汚すぎでしょ
笑」
あかね(すどうたくみ
東京にすんでて
誕生日が一日ちがぃ
なんだ..)
多香子「須藤さん..
」
あかねは
たくみの名前に
無意識に反応していた
多香子「須藤さんのところに
行ってきますね!!」
あかね「あたしも行く」
多香子「なにかありました?」
あかね「うぅん
ちょっとね、お風呂の入り方を
聞こうと思って」
ただ
あかねは
顔を見たかっただけだった
けれど
上手い都合で
ごまかすことに
成功していた
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