お宝

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あたりはすでに暗くなり夜が訪れていた 「おのれ……ディケイド… 私は…」 「探しましたよ 鳴滝さん」 ディエンドライバー(銃)を片手に海東が鳴滝に話しかけた 「ディエンド…っ… また君か…」 焦り立ち去ろうとする鳴滝 だが海東は鳴滝を飛び越えて 再び立ちはだかる 「士が持っていたはずのお宝… 渡して貰えないかな」 海東が横を向いたまま問いかける その言い方にはどこか焦りがあるようだ 「…あれは特別なものでも まして、君が持っていても仕方がない物だ…」 そう言って再び立ち去ろうとする 「ディサイドライバー それにデッキ 僕が中身を知らないとは 思っていませんよね」 銃を構える海東 「……」 鳴滝は振り向くことなく立ち止まり何も答えない 「どこですか?」 海東がディエンドの変身カードを構えながら再び聞く 「もう装着者は決まった 破壊者を破壊する存在として…」 それだけを言い残して鳴滝は半透明な壁と一緒に消えた 「なるほどね 士が倒されるのも無理無いな でも、手に入れる あのお宝こそ 僕は手に入れてみせる…」 海東はその場を走り去っていく
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