日常・非日常

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「おっはよ!」 「あ、おはよ…三那」 彼女は同級生の三那 奈稀(ミナ ナキ) 俺たちは高校二年生 去年から同じクラスで仲良くなっている 「週明け早々から 天命は元気無いねぇ」 明るい性格の三那は背中をバシバシ叩きながら言ってきた 「疲れてんだよ…」 俺はため息混じりに答えた 「あらぁ… どうかしたの? またなんかあったの?」 「……」 おれは何も答えずに教室に向かう 俺は天命 造刈(テンメイゾウガイ) ディサイドだ 三那は俺がディサイドであることを知っている っと言っても知られてしまったのだが… この力で体に負担が出てきたこともディケイドの事も知らない でも 次期に知られるはずだ 三那は俺が何か言わなくても だいたいのことを知っているからだ 学校での生活は単純な時間の繰り返しで退屈だが それでも それなりに楽しんでいる …と思う でも この日常も非日常に変わってきているようだ まず その話をしようと思う どうせ 授業なんて聞いているようで聞いてなんかいないしね 先生の声はよく聞こえるが 上の空で窓を眺めながら 俺は回想にふける
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